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~ 今日の風 ~

~ 今日の風 ~

JOYを詠んだ詩歌



★詩


JOYの小春日

あなたは いつも呑気に
食べて寝ての繰り返し

あんなに寝てばかりいるのは 愛を貯め込むため
あなたは 寝ながら 愛を貯めている
いつもいつも安らかな寝顔で 愛を貯めている

あんなに食べることに夢中なのは ずっと生きていたいから
あなたが なんでもおいしく食べてるのは
お母さんが「元気で長生きしてね」って しつこく言うから

生きるエネルギーを身体いっぱいに貯めこんで
大きな身体いっぱいに愛を貯めこんで

いつも呑気に
食べて寝ての繰り返し

だから あなたはいつでもやさしく
だから あなたはいつでもあたたかい

この小春日に
あなたを抱いたら
もっともっとあたたかくて

あなたの毛にはいっぱいのお日さまがたまっていたね






JOY

JOYは ボールを 追いかける
JOYは 生き生きと 跳んでいく

JOYは 嬉々として
ボールをくわえて

すくっと顔を上げ 戻ってくる

まるで これが使命とでもいうかのように

迷うことなく
疑うことなく

JOYは ボールを 追いかける
JOYは ボールをくわえてくる

くり返し くり返し

何度でも 何度でも

疑わず
凛として
微笑んで
くわえてくる




* 春のひかりの中で *
* * *
犬は 鳩を 見ている * * *
ずっと 見ている
* * *
犬は 鳩を 見ている

春のひかりの中で * *
ずっと
見ている
犬は 鳩を 見ている * *
* *
わたしは 犬を 見ている *
ずっと 見ている
* * *
春のひかりの中で
ずっと 見ている *
* *
鳩がとびたつまで * *
* * * * みんなで
じっと
そうしてる

じっと じっと *
春の
ひかりの中 *






  ★俳句・自由律俳句・短歌・短詩など





ゴールドの毛並みなびかす夏の風丘を吹きぬけ君にとどかむ

じりじりと油蝉鳴く山道を寄り道しながら行こうお散歩
 ̄               ̄           ̄
じ              よ         い


  川の字の一画となりて犬眠る

  秋深し犬の温もり抱え込み


 吾子が吐く辛きことばにあふれ出る涙を見れば舐めに来る犬

 
  山に来て穴掘る犬や春隣

  梅雨晴れ間犬ごきげんに草に寝る

  犬と行く山路に湧きし秋の水

  リボンしてケーキ喜ぶ犬がいて

  頬擦りすれば寝息大きくなる
  遊びをねだってくる犬の鼻が冷たい

  犬たちの賑わいを後に山の白梅

  春眠を犬と一緒にむさぼりて


  ずっと犬の顔が乗っている腕が重たい

  犬おだて遠回りする花の道

  いつも傍にいてくれる犬がいて夜更けていく


  犬の鼻冷たさ増して雪催い

  愛犬の都合に合わせ新車買う

  ブーブという言葉を聞けば尻尾振る


  帰ればしっぽの音が迎えてくれる

  そっけない子が犬には猫なで声だ

  愛犬と好物も似て差し向かい


  お互いのことば理解し人と犬

  秋深し日向の草に犬と寝る

  犬とても猫なで声で催促す


  水色の風ふわっと吹き 心配でいっぱいのこころなででいったよ
        (手術の日、弱虫で甘えん坊なので心配で落ち着きません。)


 階段の前で佇む病犬をなだめ励ましつくつくぼうし


 カツカツと歩く足音聞こえずにただひたすらに眠る犬なり


 膝に乗る愛犬の顔なでながらここちよきその重みと温もり


 いつまでもただ繰り返す毎日を共に生きたいただそれだけで



  病む犬の喉を潤す水澄みて

  素材にもこだわり犬の食事

  日溜りに寝そべる犬の時止まれ 


  愛犬の快復祈り去年今年

  2003.1.5

  (いつまでもよくならない病状、別の獣医さんに行ったらもう手遅れだった)


  崩れそうなこころで今この子のためにできること

1.6

  この子の命の期限を決定するかもしれない決断

1.7

  TELでメールで人と犬の善意があつまってくる

1.8

  茜空がかなしい帰り道

1.9

  今この子にしてあげられることのいくつか

1.10

  散歩できるしあわせ山の空気を吸い込む

1.11

喘ぐ子を救う手だてのない夜が長い

 腕にゆだねられた重さがいのち

 冷えていく手でこの子を支えることだけ

 1月の寒気で息を整え夜が明けていく



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